ジュゼッペ・シノーポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団のワーグナーの歌劇タンホイザーパリ版は1988年4月から8月までロンドン、ワトフォード・タウン・ホールでデジタル録音。合唱はコヴェント・ガーデン王立歌劇場合唱団でシェリル・ステューダーとアグネス・バルツァとプラシド・ドミンゴとアンドレアス・シュミットとマッティ・サルミネン等の豪華メンバーを起用しました。早く高音質CDに生まれ変わって再発売されたらもっと嬉しいです。バイロイト音楽祭のドレスデン版のDVDとはエリザベート役を受け持ったステューダーが共通しています。2001年4月20日ジュゼッペ・シノーポリはベルリン・ドイツ・オペラ舞台公演にてヴェルディの歌劇アイーダを指揮中に心筋梗塞で54歳で指揮台から転落死しました。ワーグナーは歌劇タンホイザーをパリで上演するために序曲を中心に音楽の一部を書き直しました。パリにてフランス語歌詞にアレンジしたヴァージョンが上演失敗したのでウィーンにてパリ版のフランス語歌詞をオリジナルのドイツ語歌詞に戻した結果が正式なパリ版として認められました。禁断のヴェーヌスベルクの洞窟内にて超セクシーなニンフたちが竪琴を持った吟遊詩人タンホイザーを誘惑します。愛の女神ヴェーヌスはタンホイザーにしつこく迫ります。タンホイザーは快楽に飽きて聖母の救いを求めます。ヴェーヌスは悲鳴を上げて消え失せタンホイザーはヴァルトブルク城付近にてチューリンゲンの領主ヘルマンと騎士たちと久々の再会おめでとうございます。ヴァルトブルク城内での歌合戦にてタンホイザーは親友ヴォルフラムと領主の姪エリザベートと久々の再会おめでとうございます。ヴォルフラム等が崇高な愛を讃え歌う時にタンホイザーはヴェーヌス讃歌を歌います。騎士たちは剣を抜いてヴェーヌスベルクに行ったタンホイザーに斬りかかろうとします。エリザベートがタンホイザーを必死で庇ったので領主はタンホイザーをローマへの巡礼に行かせます。タンホイザーはローマから帰って来てヴォルフラムにローマでの出来事を語ります。ローマ法王からはヴェーヌスベルクに行った罪が許されなかったので再びヴェーヌスベルクに帰る事にします。ローマ法王の杖に葉が生え花が咲くまでは救われません。再び超セクシーなニンフたちとヴェーヌスがタンホイザーを誘惑します。タンホイザーはヴォルフラムと激論の末、2人でエリザベートの名前を呼びます。ヴェーヌスは悲鳴を上げて消え失せエリザベートの遺体を仕舞った棺を担ぐ葬列たちが来てタンホイザーの息は絶えます。最後に巡礼たちが葉が生え花が咲いたローマ法王の杖を高く掲げて奇跡を讃えます。ワーグナーのオペラとして、バイロイト音楽祭を目指してガッツで乗り越えなければなりません。ここで逃げたら同じ過ちを繰り返します。葛藤はやまない、ドミンゴのタンホイザーとしての寂寞とした人生の新たな闘いがスタート!